最近流行の「ネット銀行」ってどうなの???

A.

一言で申し上げれば「安い」です。

ただし、メリットとデメリットがありますので、それぞれ記載します。

 

メリット

 

金利・諸費用(団体信用生命保険等)では安いです。

ネット銀行にもよりますが、どんなリアル金融機関も勝てない安さが有ります。

 

 

デメリット(3つ)

 

1.審査のハードルが高い。

  上記でも記載した通り「安い」がメリットです。

  安い理由はいわゆる「属性の良い方」に融資をするからです。

  属性の良い方とは例えば、

  「医師」「弁護士・会計士」「国家公務員」「その他年収1千万円以上」の方などです。

  都市銀行の中でもより厳格な審査基準と何ら変わらない厳しさです。

 実際に通常の会社員で40歳年収500万円の方がネット審査をしたところ、

 即日融資否認のメールが届いた事実がございました。。。

 

2.申し込んでから融資可能か不可能かの審査に非常に時間がかかる。  

  案件によっては2ヶ月近くかかるのも珍しく有りません。

  それだけ待たされたのに、審査の結果が「融資不可」もあり得ます。

  一方、通常の金融機関で有れば、

  事前審査段階で、早ければ3日以内に返事が得られます。

  長くても2週間程度です。 

 

 

3.申込み手続きから決済まで、全てお客様ご自身で手続きを行って頂く必要があります。  

  これはとても大変な作業です。

  通常の金融機関での手続きでしたら弊社が代行できるのですが、

  ネット銀行という性質上、お客様ご本人様が直接手続きを行う必要があるのです。  

  例えばお客様のお仕事が金融関係や不動産関係でしたらそれほどプレッシャーにはなら

  ないと思いますが、普通はなかなか辛い作業ではないかと心配されるところかと思いま

  す。

 

 

実際どうなの???

 そうですね、確かにメチャ安いですが、

 それ以上にデメリットが契約上の障害になっているのも事実です。 

 実際には、ネット銀行を検討したくても断念せざるを得ないケースが多いです。

 つまり、あまりにも審査の返事が遅すぎるため、

 契約が買主の債務不履行(契約違反)になってしまうからです。

 これがネット銀行の最大の欠点なのです。。。

 ネット銀行が検討出来る契約内容とは、

 契約後から引渡しまで最低3ヶ月以上あり、

 かつ、融資承認期日も契約後50日以上確保に応じてくれる売主で有れば、

 スケジュール的にはネット銀行も可能です。

 ただし、ネット銀行という性質上、手続きの全てをお客様で行って頂かざるを得ないのです

 なにかが滞ってしまうと買主が責められてしまい、 同時に違約解除の危険性もあるので、

 ネット銀行を希望される場合は、事前に各不動産会社の担当者に相談をお勧めします。

 おそらく、ネット銀行ではなく通常の金融機関を勧めるかもしれませんが。。。

 なぜなら、ネット銀行利用を購入の条件にすると、

 契約内容が極めて不安定になるため、

 売主が契約に応じてくれないケースが多いからなのです

 

 ネット銀行って言うのに、なんでこんなに時間がかかるのか。。。

 リスクやデメリットばかりなので、

 再度メリットを挙げておきます。

 それは、安い。